「When You Told Me You Loved Me」は、2001年にリリースされたジェシカ・シンプソンの2ndアルバム「イレジスタブル」(Irresistible)に収録された、どっぶりと聞かせるアダルトなバラードナンバー。
スパニッシュなテイストを感じさせ、切なさを煽るアコースティックギターも印象的な楽曲で、大きな緩急を持ち、後半になるほどに情熱的でスケールが大きくなる「When You Told Me You Loved Me」は、ボーカリストとしても歌いこなすにはレベルの高い曲ですが、バラードシンガーにとっては魅力的な作品。
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「When You Told Me You Loved Me」は、マライア・キャリー、ホイットニー・ヒューストン、セリーヌ・ディオン、クリスティーナ・アギレラなどのビッグアーティストを手掛けるウォルター・アファナシェフ(Walter Afanasieff)と、ピンクやマルティナ・マクブライド、ジョス・ストーンなど、これまた多くの人気アーティストを手掛けるビリー・マン(Billy Mann)の二人が手掛けた作品で、秀逸な作品の出来栄えはもちろんですが、どれくらいジェシカ・シンプソンがレコード会社から期待をされていたのかが、よく分かります。
「When You Told Me You Loved Me」が収録された2ndアルバム「Irresistible」は、米国のウィークリーチャートでは前作を凌ぐ6位となりましたが、当時、人気だったブリトニー・スピアーズのようなアイコンやテイストを狙い、露出度の高い衣装などのセクシーなイメージ戦略で10代などの若年層をターゲットにしたために、1stアルバム「Sweet Kisses」のような作品を期待していたファンや音楽評論家からの評価が得られず、世界的なトータルセールスでは1stアルバムに遠く及びませんでした。
ジェシカ・シンプソン自身からも、2ndようなトライアルは良くなかったという様なコメントもあったようですが、紹介のディープなバラード「When You Told Me You Loved Me」はじめ、ダンサブルでR&B色を取り入れたアルバムは、次世代の「歌姫」や次期マライア・キャリーとも言われ、19歳で鮮烈なデビューを飾ったジェシカ・シンプソンのポテンシャルの高さやチャレンジを感じさせるものでした。