「ラン・ベイビー・ラン」は、シェリル・クロウが1993年にリリースしたデビューアルバム「Tuesday Night Music Club」から、先行シングルとしてリリースされたメジャーデビュー曲。
アルバムでは、オープニングを飾るナンバーです。
デビューシングルとなった「ラン・ベイビー・ラン」は、「All I Wanna Do」のヒットや、セカンドアルバム以降のヒットの影で、一般には注目されない楽曲ですが、個人的には、シェリル・クロウの名曲として推薦したい、ブルージィでソウルフルな1曲です。
YouTube動画のリンク切れの場合は、文字リンクから簡単に検索できます⇒https://www.youtube.com/results?search_query=Run%2C+Baby%2C+Run%2FSheryl+Crow
デビューアルバム「Tuesday Night Music Club」からは、「ラン・ベイビー・ラン」を含み、合計6曲もの楽曲がシングルリリース。
カントリーテイストのポップチューンとなった3rdシングル「All I Wanna Do」が大きなヒットを呼び、シェリル・クロウは、「最優秀新人賞」も受賞しました。
↑アルバム「Tuesday Night Music Club」
大学を卒業後、小学校の音楽教師として働きながら、週末はバンド活動をして、自分の夢である歌手を目指していたシェリル・クロウ。
地元の音楽プロデューサー”ジェイ・オリバー”に認められ、CMのジングルなどの制作をバックアップされると、そのジングルは全国CMで採用されるようになります。
作曲を続けながら、その後、マイケル・ジャクソンのバッキングボーカルとして選抜されツアーに同行。
またスティーヴィー・ワンダーをはじめ、ベリンダ・カーライル、ドン・ヘンリーや、ニール・ショーンなどのレコーディングにコーラスとして起用されるなど、着々とスキルと下地を築き、やがて自らのメジャー契約を勝ち取り、1992年にデビューが決定。
しかし、予定されていたデビューアルバムは、発売前に音源が流出したため発売中止となり、幻のデビューアルバムとなってしまいます。
そんな紆余曲折もあり、ようやく、翌年に刷新されリリースされたデビューアルバムが「Tuesday Night Music Club」。
この時、シェリル・クロウ31歳。
遅咲きのアーティストは、案外多いものです。
デビュー曲としては、大人の風格やテイストが漂う「ラン・ベイビー・ラン」。
自分の夢の実現に必要なことは、様々な誘惑に負けずに、恐れず一途に走り続けることだと歌われる歌詞は、シェリル・クロウの生き方や経験を綴ったものとなっており、歳をかさねただけの重みを感じさせる、当時、新人とは思えないものとなっています。
サビで繰り返されるフレーズは、止まるな、負けるなと応援されているようです。
↑おすすめコンピレーションアルバム「ヒッツ&レアティーズ」
“自分の夢の実現の為には挑戦を恐れないこと” ”一途に努力を続けること”
これって簡単そうで難しいことですよね。
しかし、チャンスをものに出来る者と、チャンスに恵まれない人との違いは、案外、それだけかもしれません。
尚、流出問題から発売中止となった幻のデビューアルバムは、
2009年に再販された「Tuesday Night Music Club」デラックスエディションに付属されました。
↑デラックスエディション「Tuesday Night Music Club」
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- ランディ・ブッシュ (Randy Bush)
- ギター・マン (Guitar☆Man)・・・ほか