「Autumn Leaves(邦題:枯葉)」(原題:Les Feuilles mortes)は、もともと、バレエダンサー”ローラン・プティ”が率いるバレエ団のパリ公演の演目「ランデ・ヴー」のために、ハンガリー出身の作曲家 ”ジョセフ・コスマ” と、作詞・脚本家”ジャック・プレヴェール” によって1945年に制作された楽曲です。
翌年に、フランスで公開された映画「枯葉 〜夜の門」の為に歌曲化(シャンソン)され、主演を務めた”イヴ・モンタン(Yves Montand )”によって歌われました。
歌曲としての最初のリリースは、”イヴ・モンタン”ということになるでしょう。
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↑フランス映画「枯葉 〜夜の門」(原題:Les Portes de la nuit )
↑おすすめコンピレーションアルバム
1950年になると、キャピトル・レコードの創始者の1人、”ジョニー・マーサー”によって英詞がつけられ、”ビング・クロスビー”によって米国でもリリース。
以降、”ナット・キング・コール”や”フランク・シナトラ”などがカバーし、現在までに数多くのアーティストがカバーする名曲となりました。
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↑おすすめコンピレーションアルバム
尚、1956年にアメリカで制作・公開された映画「枯葉」(原題:Autumn Leaves)では、”ナット・キング・コール”のバージョンが使用されており、こちらも有名なバージョンの1つです。
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↑米国映画「枯葉」(原題:Autumn Leaves )
↑おすすめコンピレーションアルバム
そして、ここでピックアップしたものは、近年のものから、英国のシンガー ”シール” が2017年にリリースしたコンピレーションアルバム「STANDARDS」に収録されたバージョン。
”シール” が「枯葉」の美しく切ないメロディをドラマティックに歌い上げる、歌モノとしては良質の作品となっており、お薦めしたいバージョンです。
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ご存知、“シール” は、これまで多くのセールスを上げ、多くの音楽賞へのノミネートや受賞など、輝かしい活躍をみせる英国の実力派シンガー。
そんな ”シール” の「Autumn Leaves」が収録されている、ジャズのスタンダードナンバーを集めたアルバム、その名も「STANDARDS」は、一流のR&B/ソウルシンガーとしての実力を備えた”シール”の歌唱がオールドナンバーに新たな息吹を吹き込み、その才能をいかんなく発揮したアルバム。
スタンダードナンバーは多くのアーティストに好まれ、カバーされ続ける名曲であり、様々な角度からアプローチされ、トリートメントされ尽くしているもの。
だからこそ、歌唱力や表現力の違いが露骨に現れることになるのですが、さすが “シール”という出来映えで、他との歌唱力の違いを感じとれる、おすすめの作品となっています。
↑シール/アルバム「スタンダーズ」
また、インストゥルメントですが、個人的には、オスカー・ピーターソン(Oscar Peterson)や、キャノンボール・アダレイ (Cannonball Adderley)、マッコイ・タイナー (McCoy Tyner)や、アート・ペッパー(Art Pepper)の「枯葉」も、お薦めですよ。
尚、紹介の曲「Autumn Leaves」(邦題:枯葉)は、上記にあげた映画のほかにも、
メグ・ライアンとマシュー・ブロデリック共演のラブコメディ。
1997年に公開の映画「恋におぼれて」(原題:Addicted to Love)
ケビン・スペイシー, ジャック・トンプソン, アリソン・イーストウッドなどの個性派俳優たちが共演した、クリント・イーストウッド監督が贈るサスペンスムービー。
1997年公開「真夜中のサバナ」(原題:Midnight in the Garden of Good and Evil)
ブルース・ウィリスとマシュー・ペリー共演。平和な住宅街にいわく付きのヒットマンが引っ越してきて繰り広げられるサスペンスコメディ。
2000年公開の映画「隣のヒットマン」(原題:The Whole Nine Yards)
エドワード・バーンズが監督・脚本・製作・主演の4役を務めたラブコメディ。
様々な問題を抱えた男女6人が繰り広げる恋愛模様を描く。
2001年公開の映画「サイドウォーク・オブ・ニューヨーク」(原題:Sidewalks of New York)
ロバート・デ・ニーロ / エドワード・ノートン / マーロン・ブランドの豪華共演で贈る傑作サスペンス・アクション。
2001年公開の映画「スコア」(原題:The Score)
映画「コレクター」主演コンビが再び共演。アシュレー・ジャド / モーガン・フリーマンが贈る衝撃の傑作サスペンス・スリラー。
2002年公開の映画「ハイ・クライムズ」(原題:High Crimes)
ミシェル・ウィリアムズ主演。マリリン・モンロー没後50年に捧げる、マリリン・モンローの秘められた恋の実話。
彼女の人生の中でもっともピュアな、たった7日間のロマンスを描く。
2011年公開の映画「マリリン 7日間の恋」(原題:My Week with Marilyn)
マルガレーテ・フォン・トロッタ監督によるミステリードラマ。
父が偶然ネットで見つけた、亡き母にうりふたつの女性。彼女は世界で活躍する有名オペラ歌手だった。
2015年公開の映画「生きうつしのプリマ」(原題:Die abhandene Welt)
など、映画や番組にも使用されています。
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- イヴ・モンタン (Yves Montan)/Les feuilles mortes[*Original/Chanson]
- ビング・クロスビー (Bing Crosby)
- ナット・キング・コール (Nat King Cole)
- フランク・シナトラ (Frank Sinatra)
- ロジャー・ウィリアムス (Roger Williams) 〜Inst〜
- ビル・エヴァンス (Bill Evans) 〜Inst〜
- ドリス・デイ (Doris Day)
- アンディ・ウィリアムス (Andy Williams)
- パティ・ペイジ (Patti Page)
- ザ・コースターズ (The Coasters)
- エディット・ピアフ (Edith Piaf)
- エヴァリー・ブラザース (The Everly Brothers)
- マッコイ・タイナー (McCoy Tyner) 〜Piano Inst〜
- キャノンボール・アダレイ&マイルス・デイヴィス (Cannonball Adderley & Miles Davis) 〜Inst〜
- チェット・ベイカー (Chet Baker) 〜Inst〜
- チェット・ベイカー&ルース・ヤング (Chet Baker & Ruth Young)
- ルイ・アームストロング (Louis Armstrong) 〜Inst〜
- アート・ペッパー (Art Pepper) 〜Inst〜
- スタン・ゲッツ (Stan Getz) 〜Inst〜
- オスカー・ピーターソン (Oscar Peterson) 〜Inst〜
- ジョン・コルトレーン(John Coltrane) 〜Inst〜
- ジョー・パス (Joe Pass) 〜Gt Inst〜
- ビージー・アデール (Beegie Adair) 〜Piano Inst〜
- エヴァ・キャシディ (Eva Cassidy)
- エリック・クラプトン (Eric Clapton)
- ボブ・ディラン (Bob Dylan)
- 椎名 林檎 (Sheena Ringo)
- 八代 亜紀 (Yashiro Aki)
- 阿川 泰子 (Agawa Yasuko)
- 加藤 登紀子 (Kato Tokiko)・・・ほか