ザッツ・ライフ / フランク・シナトラ (That’s Life/ Frank Sinatra)

コラムでも取りあげていた、ホアキン・フェニックス主演の映画「ジョーカー」を、ようやく観ることができました。

映画「ジョーカー」

ジョーカーの生い立ち、ジョーカーとなる所以。
それらを明らかにする必要があったのか、残虐な行為を肯定したり美化するものではないかなど、この映画の論評には各々賛否があるかと思いますが、個人的には、綺麗ごとばかりではなく、人や社会のダークサイドに焦点を当てた、観る者に訴え、問いかける大真面目な映画であったと思いましたね。
同時にジョーカーの背景が明らかになったことは、僕自身は、よりバットマンシリーズの世界に深く入り込めるための良い作品だったと思います。

複雑な生い立ちは、劇中どんどん明らかになるものの、いたって普通の男としての一面も持ち合わせ、コメディアンを目指していたジョーカー。
いつも笑顔でいるようにと、母に教えられて育った幼少期。

しかし、その優しい一途な気持ちは裏切られ罵られ、虚しく脆く崩れていく。
ジョーカーが望んだもの、心を支えたものも、きっと「愛」や「理解者」。

信じていたものに裏切られたり、社会の中で差別や疎外感を感じたり、陥れられたり、助けが無かったりと、理不尽なことに直面することは、誰もが経験するはず。
もう誰も何も信じられなくなり、怒りや憤りといった感情が蓄積し、自分の何かが変わろうとする。

正直、そんなジョーカーに、個人的には痛いくらいに共感できました。

苦しみを抱えた本人にとって、それは悲劇と言える人生。
しかし、他人が苦しむ様は、ときに周りの者には滑稽で、喜劇にすら見えるもの。
誰もが、簡単に人を傷つけてしまっていることも多いものです。
ある意味、自らも含めて、人なんて、人生なんて、そんなものなのかもしれませんね。
社会では、苦しみや悲しみ、憎しみを背負っても、僕達もジョーカーのように笑顔でマスクをしている。
何かがきっかけで、人としての理性や倫理観が壊れ、誰もがジョーカーになりうることを警告し、人が抱える悩みや、今なお差別や貧困が残る社会、愛というものについて、観るものに問いかける内容であったと僕は思いましたが、詳細は、ぜひ、それぞれが観て感じてみてくださいな。

ということで、
今回、紹介する曲は、映画「ジョーカー」で何度も流れた楽曲「ザッツ・ライフ」。

劇中にかかる「ザッツ・ライフ」は、その楽曲の軽快で優雅なノリが逆に切なく、多くの痛みや苦しみから、言わば達観していく者の恐怖すら感じさせ、ジョーカーの悲鳴や情念、覚悟というような胸のうちを、表現したかのようでした。

That’s Life/ Frank Sinatra

YouTube動画のリンク切れの場合は、文字リンクから簡単に検索できます⇒https://www.youtube.com/results?search_query=That%27s+Life%2F+Frank+Sinatra

「ザッツ・ライフ」<要訳>

それが人生。
山あり谷あり、上手くはいかない。
その姿は滑稽にも見えるかもしれない。
夢を邪魔する者だっている。
そんなもんさ。
そんなことで落ち込むもんか。

這い上がるたび、ひとつ学ぶんだ。
何事も無かったように表情を戻して、またレースに戻る。
それに価値が無くなったと思えば、大きな鳥に乗って飛び去るだけだ。
逃げようと、やめてしまいたいとも考えるけど、それは心が許さないのさ。

それが人生。
それが人生・・・。
私の、
私の・・・。

↑フランク・シナトラ・ベスト

尚、「ザッツ・ライフ」は、ホアキン・フェニックス主演の映画「ジョーカー」以外にも、

1993年に公開の映画「ブロンクス物語」

1995年に公開の映画「キャスパー」

2015年に公開の映画「ジョイ」


などの映画や番組にも使用されています。

【その他の主なカバーアーティスト】順不同

  • マリアン・モンゴメリー (Marion Montgomery) [*Original]
  • マイケル・ボルトン (Michael Bolton)
  • ジーン・マクダニエルズ (Gene McDaniels )
  • アレサ・フランクリン (Aretha Franklin)
  • テンプテーションズ (The Temptations)
  • シャーリー・バッシー (Shirley Bassey)
  • ジェームス・ブラウン (James Brown)
  • デイヴィッド・リー・ロス (David Lee Roth)
  • ヴァン・モリソン (Van Morrison)
  • ボノ (Bono)
  • ウエストライフ (Westlife)
  • マイケル・ブーブレ (Michael Bublé)
  • レイ・クイン (Ray Quinn)
  • ラッセル・ワトソン (Russell Watson)
  • レイ・スティーブンス (Ray Stevens)
  • アラン・カミング (Alan Cumming)
  • ランドウ・ユージーン・マーフィー・ジュニア (Landau Eugene Murphy Jr.)
  • ディアナ・マーティン ( Deana Martin)
  • ブルートーンズ (The Bluetones)
  • メーガン・ヒルティ (Megan Hilty feat.Matt Cusson)
  • 寺尾 聰 (Terao Akira)
  • 前田 亘輝 (Maeda Nobuteru)・・・ほか
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この記事を書いた人

初心者大歓迎。プロ輩出実績多数。
ボイストレーニングスクールのトップノートです。

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