MENU

ノウバディ・ノウズ・ユー・ウェン・ユーアー・ダウン・アンド・アウト [邦題:だれも知らない] / デレク・アンド・ザ・ドミノス (Nobody Knows You When You’re Down and Out / Derek and the Dominos)

「ノウバディ・ノウズ・ユー・ウェン・ユーアー・ダウン・アンド・アウト」(邦題:だれも知らない)は、1923年にジミー・コックスにより書かれた楽曲で、当時は注目された楽曲ではありませんでしたが、現在では多くのアーティストにカヴァーされ、今やブルースのスタンダードナンバーの1つとなりました。

[歌詞要約]
「あんなに楽しませてやった友達も、俺に金が無くなり落ちぶれりゃ、みんな知らん顔さ」
「だけどさ、時が経って俺がなんとか立ち直ったら、そいつらは何事も無かったかのように、友達面で寄ってくる」
「落ちぶれて苦しい時には、誰も相手にしなかったくせにな・・・。」

人の本質を映し出している曲ですね。

Nobody Knows You When You’re Down and Out / Derek and the Dominos

YouTube動画のリンク切れの場合は、文字リンクから簡単に検索できます⇒https://www.youtube.com/results?search_query=Nobody+Knows+You+When+You%27re+Down+and+Out+%2F+Derek+and+the+Dominos

この曲の生まれた1923年の米国は、「Roaring Twenties」(狂騒の20年代)とも言われる、栄華の時代の幕開け。

狂騒の20年代のイメージ

第一次世界大戦後の復興からの経済発展とともに、好景気に湧いた時期であり、人々は、そんな好景気を背景に投機や投資などに借金をしてまでも参加するなど、より積極的な意識を持ち、それまでの芸術や伝統文化に対しても、新しい見知やオープンな意識変化が加わり、独自性を見いだしていきました。
音楽では、この時期からジャズシーンが開花、盛り上がりをみせていきます。

紹介の曲「ノウバディ・ノウズ・ユー・ウェン・ユーアー・ダウン・アンド・アウト」は、そんな世の中が目覚ましく発展を遂げて好景気に賑わう中にありながら、危機感を表し、人の世の冷たさや、薄情な世の中を歌った楽曲とも言えます。

そして、それはまさに現実のものとなります。
好景気から急速に経済発展を遂げていた最中、1929年に米国で「ウォール街の大暴落」と言われる株価の大暴落が起こります。
その影響は米国はもちろん、ヨーロッパや世界各国に飛び火、おおよそ10年ほど続く1930年代の世界恐慌のきっかけになりました。

・・・そしてさらに、ようやく世界恐慌が終息しつつあった1939年、第二次世界大戦が勃発。

しかし、戦争は皮肉にもアメリカ経済を持ち上げ、好転、活性化させる決定的な材料となります。
一説には、世界恐慌時の米国の政策、ニューディール政策が好戦的素地を作ったとも言われ、今も戦争特需とも言われるような、戦争が経済を立て直す考えを示すものの根源となっています。
世界的な不景気は、そういった特需への期待をアテにしやすいばかりか、国民の不満を権力者や政権から海外など他のものへ向かわせたりさせるために、何かしら争いが起こりやすく、権力者同士の利害が一致したら、一気に歯止めが利かなくなるので要注意です。
以前に、このコロナでの世界的混乱を目の当たりにし、早々に警告したのは、そのためです。

少し話しは反れてしまいましたが、紹介の曲「ノウバディ・ノウズ・ユー・ウェン・ユーアー・ダウン・アンド・アウト」の最初の録音出版は、1927年のボビー・リーカン(Bobby Leecan)とも言われていますが、定かではありません。
楽曲を一躍、世に知らしめた女性ブルースシンガーのベッシー・スミスのバージョンを筆頭に、キング・カーティス、B.Bキング、オーティス・レディングにサム・クック。
ニーナ・シモン、カウント・ベイシー、ジャニス・ジョプリンなど、現在までに、とても多くのアーティストにカヴァーされています。

ピックアップした「デレク・アンド・ザ・ドミノス」は、エリック・クラプトンを核としたバンド。
リリースされたスタジオアルバムは、紹介の曲も収録されている1970年にリリースの「Layla and Other Assorted Love Songs」(邦題:いとしのレイラ)1枚だけですが、今ではクラプトンの最高傑作という呼び声も高いアルバムです。

↑デレク&ザ・ドミノス「Layla and Other Assorted Love Songs

また、1992年には、エリック・クラプトンがソロとして、米国のTV番組「MTV Unplugged」に出演し、アコースティックバージョンも披露されました。
その模様を収録したアルバム「アンプラグド」もリリースされており、こちらも味わい深い作品ですので、ぜひ聞いてみて下さい。

↑アルバム「アンプラグド」

Nobody Knows You When You’re Down and Out / Eric Clapton

YouTube動画のリンク切れの場合は、文字リンクから簡単に検索できます⇒https://www.youtube.com/results?search_query=Nobody+Knows+You+When+You%27re+Down+and+Out+%2F+Eric+Clapton

1日も早く、ライヴハウスやクラブで、こんなブルースが聞ける日が来るとよいですね。

紹介の曲「Nobody Knows You When You’re Down and Out」は、

1966年に公開のミュージカルコメディ映画「ゴースト・ゴーズ・ギア」ほか、

大恐慌の時代を描いた、フィリップモーラ監督の1975年のドキュメンタリー映画。
1975年公開「Brother, Can You Spare a Dime?

マイケル・シュルツ監督作品、ジョージシーガル、デンゼルワシントン主演のコメディ映画。
1981年公開「ハロー、ダディ!」(原題 : Carbon Copy)

スタンリー・トゥッチ監督作品。作家ジョゼフ・ミッチェルの傑作とも言われる作品集「ジョー・グールドの秘密」を基に制作された映画。
2000年公開「ジョー・グールドの秘密」(原題 : Joe Gould’s Secret)

全米初登場第1位。
「ゴースト・バスターズ」で主演のメリッサ・マッカーシー、「アナと雪の女王」で主役アナ役の声優を務めたクリスティン・ベルらが贈る、スーパー・マネー・コメディ。
2016年公開「メリッサ・マッカーシー in ザ・ボス 世界で一番お金が好き!」(原題 : The Boss)

エリック・クラプトン自らが語る、音楽と愛と魂の軌跡。クラプトンの波乱に満ちた、壮絶な人生を捉えたドキュメンタリー映画。
2017年公開「エリック・クラプトン~12小節の人生」(原題 : Eric Clapton: Life in 12 Bars)

など、多くの映画や番組に使用されています。

【その他の主なカバーアーティスト】順不同

  • ベッシー・スミス (Bessie Smith)
  • キング・カーティス (King Curtis)
  • サム・クック (Sam Cooke)
  • オーティス・レディング (Otis Redding)
  • ビービー・キング (B.B.King)
  • カウント・ベイシー (Count Basie)
  • スクラッパー・ブラックウェル (Scrapper Blackwell)
  • ジャニス・ジョプリン (Janis Joplin)
  • ニーナ・シモン (Nina Simone)
  • ジョン・レノン (John Lennon)
  • エリック・クラプトン (Eric Clapton)
  • ロッド・スチュワート (Rod Stewart)
  • ホセ・フェリシアーノ (Jose Feliciano)
  • ジェシー・ハリス (Jesse Harris)・・・ほか
よかったらシェアしてね!
  • URL Copied!
  • URL Copied!

この記事を書いた人

初心者大歓迎。プロ輩出実績多数。
ボイストレーニングスクールのトップノートです。

目次
閉じる