「フィール・ライク・ゴーイング・ホーム」は、アメリカのシンガーソングライターであるチャーリー・リッチ(Charlie Rich)が1973年にリリースした楽曲で、シングル「The Most Beautiful Girl」のB面に収録。
翌年リリースされたアルバム「Silver Fox」にも収録され、アルバムはチャートの1位を獲得するヒットとなりました。
YouTubehttps://www.youtube.com/results?search_query=Feel+Like+Going+Home+Charlie+Rich
チャーリー・リッチは、62歳という若さで亡くなっていますが、白髪まじりとなった頃からは「シルバー・フォックス」というニックネームで呼ばれていたといいますから、紹介の「フィール・ライク・ゴーイング・ホーム」が収録されたアルバム「Silver Fox」は愛着や思い入れのある作品と言えるでしょう。
チャーリー・リッチは、主にカントリーミュージックで活躍したアーティストではありますが、紹介の曲「フィール・ライク・ゴーイング・ホーム」においても、”Lord “といった言葉が使われていることから分かるように、彼の作品はゴスペルやジャズ、ブルースやソウルなど、様々なテイストを含んでいます。
ピックアップしたバージョンは、ジュールズ・ホランドが率いるバンド『ジュールズ・ホランド・アンド・ヒズ・リズム&ブルース・オーケストラ』が、ゲストボーカルにサム・ブラウンを迎え、2006年にリリースされた作品で、カントリーソングをカバーしたコンピレーションアルバム「MOVING OUT TO THE COUNTRY」に収録されています。
YouTubehttps://www.youtube.com/results?search_query=Feel+Like+Going+Home+Jools+Holland
楽曲「フィール・ライク・ゴーイング・ホーム」の歌詞が映し出す、深い精神性。
単純には”郷愁”と解釈することもできますが、深層には立ちすくむほどの困難を前にしながら、誰からも救いの手を差し伸べられることがない辛い現状、過ぎ去りしあの頃へ思いを馳せる気持ちといった、無情にも過ぎて行く人生や、後悔の念に対する深い悲しみや嘆き、神に救いを求めるしかないといった、切ない心情が読み取れます。
紹介のバージョンは、哀愁あるメロディをジュールズ・ホランドの秀逸なピアノセンスとテクニックが楽曲をブラッシュアップし、サム・ブラウンの感情を露にエモーショナルに歌いあげる歌唱が聞く者の胸を打つ、珠玉のアコースティックバラードへと変貌させています。
尚、紹介の曲「フィール・ライク・ゴーイング・ホーム」は、映画「ネイキッド・イン・ニューヨーク」ほか、
E・ストルツ、J・スペイダー、C・ディアス出演作品。映画「ブラックメール / 脅迫」(原題 : Keys to Tulsa )
ショーン・ヘイズ / ウィル・サッソー / ジェニファー・ハドソン出演。全米初登場第2位のスマッシュヒットを記録した“笑”撃作「新・三バカ大将 ザ・ムービー」(原題 : The Three Stooges )
などの、映画や番組にも使用されています。
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- チャーリー・リッチ (Charlie Rich) [Original]
- リタ・クーリッジ (Rita Coolidge)
- ノッティング・ヒルビリーズ (The Notting Hillbillies)
- マイケル・バークス (Michael Burks)
- ザ・ウォークアバウツ (The Walkabouts)
- J・マスシス (J Mascis)
- ジャッキー・ペイン・スティーヴ・エドモンソン・バンド(Jackie Payne Steve Edmonson Band)
- マルフォード・ミリガン & サザン・エース feat.ジュ・ロイ (Malford Milligan & The Southern Aces feat.JW Roy)
- ケヴィン・コナリー (Kevin Connolly)
- ヤコブ・アンデルセン (Jacob Andersen)・・・ほか