紹介の曲「Chicago(シカゴ)」は、1900年代前半に多くの名曲を残したドイツ出身のアメリカの作曲家フレッド・フィッシャーによって書かれた作品。
当初は「Chicago(That Toddlin’ Town)」のようにサブタイトルが加わることも一般的で、バディ・リッチ、ビージー・アデールなど多くのインストゥルメントバージョンほか、有名なボーカルバージョンにはフランク・シナトラやジュディ・ガーランド、トニー・ベネット、ジェームス・ブラウンなどの作品があります。
ピックアップしたものは、バンド「シカゴ」のバージョン。
ここからはバンド名と区別するために、曲名はサブタイトル付きで表記することにします。
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バンド「シカゴ」はロックバンドにホーンパートを擁した大所帯グループで、アコースティックなテイストからジャズ、ブルース、ロックまで多彩なサウンドをみせるバンド。
「シカゴ」の前身となるバンド「The Big Thing」が結成された1960年代から現在に至るまで、メンバーチェンジを繰り返しながら今も活動しているバンドで、1970年代から1980年代にかけて人気を集め、現在までに一億枚を超えるセールスをあげました。
大ヒット曲「If You Leave Me Now」や「Hard To Say I’m Sorry」などの影響もあり、バンド「シカゴ」はBreadのようなソフトロックなバンドという印象を持っている人も多いのではないでしょうか。
また、それらの作品でボーカルを担当したピーター・セテラのポップな高音の魅力を好む人も多いと思いますが、紹介の曲「Chicago(That Toddlin’ Town)」は創設時からのメンバーとして長くリードボーカルを担当しているロバート・ラムのソウルフルな歌唱が堪能出来る、かっこよい作品となっています。
紹介の曲「Chicago(That Toddlin’ Town)」は、1995年にリリースされたアルバム「Night & Day: Big Band」に収録。
「Chicago(That Toddlin’ Town)」ほか「Sing,Sing,Sing」「ムーンライト・セレナーデ」「A列車で行こう」など往年のジャズスタンダードをカバーしたコンセプトアルバムとなっており、名盤と言われるデビューアルバム「Chicago Transit Authority」と通ずるような、ルーツミュージックに回帰したとも感じられるアルバムは、通好みの作品といえるでしょう。
また、アルバム「Night & Day: Big Band」はジャズスタンダードを集めたコンセプト作品でありながら、エアロスミス、ヴァンヘイレン、ボンジョビなどのプロデュースで知られるブルース・フェアバーンをプロデューサーに迎えた面白い作品で、7曲目の「Blues In The Night」ではエアロスミスのギタリスト、ジョー・ペリーをフューチャー、他にもジェイドやジプシーキングスなどをゲストに迎えた作品などもクレジットされています。
アルバム「Night & Day: Big Band」、また名盤と言われるデビューアルバム「Chicago Transit Authority」も、ぜひ聴いてみて下さいね。
紹介の曲「Chicago(That Toddlin’ Town)」は、
父親の死後、心を閉ざし無口なことから母親にLV(リトル・ヴォイス)と呼ばれた女性が、音楽によって自分を見つけていく感動ストーリー「リトル・ヴォイス」ほか
第75回アカデミー賞最優秀作品賞ほか全6部門受賞作、レニー・ゼルウィガー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ、リチャード・ギア出演の傑作ミュージカルムービー「シカゴ」
シカゴのタブロイド紙の記者フランクが受け取った一通の手紙には“うちにマイケルという名の天使がいる“という内容が…。ジョン・トラボルタ演ずる、お酒もタバコも喧嘩も女性も大好きといった型破りな天使が贈る心温まるファンタジックコメディ「マイケル」
など、映画やTV番組にも使用されています。
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- ビング・クロスビー (Bing Crosby)
- メイナード・ファーガソン (Maynard Ferguson)
- アン=マーグレット (Ann-Margret)
- アル・ジョルソン (Al Jolson)
- ローズマリー・クルーニー (Rosemary Clooney)
- サミー・デイヴィス・ジュニア (Sammy Davis Jr.)・・・ほか