MENU

楽曲「スタッガー・リー」は、”リー・シェルトン(Lee Shelton) “、別名”スタッガー・リー”と呼ばれた男が、1895年に起こした殺人事件を歌ったフォークソング。

↑スタッガー・リー殺人事件

一説には、はじめはアフリカ系アメリカ人労働者によってフィールド・ハラー的*に歌われ、彼らの地域であるミシシッピ川添いに伝わり、やがてフォークソングのような歌曲へと派生したとも言われています。

また、ある説では、1897年に”シャーリー・リー(Charlie Lee)”とういう人物が、その事件について触れた歌を初めて公で歌ったともされていますが、確証はなく、本当の所の詳細や原作者は不明です。

*フィールド・ハラー(Field holler )とは・・・
“ハラー”とは叫び声のことで、もともとは黒人達が労働に取り組む際に声を上げた叫び声の様な労働歌・労働の際の掛け声のことを指し、ワークソングという総称の中では蔑称を含んでいるといえます。
このフィールド・ハラーはブルースやR&Bの源流にもなっていると言われているものです。

音楽出版的なものの初めとされるものは、1923年の”フレッド・ウェアリング”率いる楽団、”ウェアリングス・ペンシルバニアンズ(Waring’s Pennsylvanians )”が、この事件をモチーフにした「Stack O’ Lee Blues」というインストをレコーディングしたものとされていますが、今迄に数々のアーティストに歌われている楽曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=IUgSoZEMIyI
Stack O’Lee Blues/Waring’s Pennsylvannians

YouTube動画のリンク切れの場合は、文字リンクから簡単に検索できます⇒https://www.youtube.com/results?search_query=Stack+O%27Lee+Blues%2FWaring%27s+Pennsylvannians

ここでは、1958年にリリースされ、米国シングルチャートの1位を獲得した”ロイド・プライス”のバージョンをピックアップ。
R&B・ロックンロールスタイルのアレンジで大ヒットを飛ばし、現在も、アレンジの主流となっているバージョンです。
翌年には、”ロイド・プライス”のデビューアルバムとなった「The Exciting Lloyd Price」にも収録されました。

Stagger Lee/Lloyd Price

YouTube動画のリンク切れの場合は、文字リンクから簡単に検索できます⇒https://www.youtube.com/results?search_query=Stagger%C2%A0Lee%2FLloyd%C2%A0Price

↑ロイド・プライス「The Exciting Lloyd Price

“ロイド・プライス”はR&Bやロックンロールをベースに、1950年代に活躍したニューオリンズ出身のアーティスト。
ニューオリンズといえば、ジャズの発祥の地とされ、”ルイ・アームストロング”にも象徴されるように、R&Bやブラスセクションを取り入れたサウンドを想像させるものですが、「スタッガー・リー」は、そんなダイナモックなホーンセクションはもちろん、ロイド・プライスらしいロックンロールの源流ともいうべきフィーリングも感じ取る事が出来る作品となっています。

尚、紹介の「スタッガー・リー」は、

1989年に公開された映画「Shag」ほか、

1991年に公開された映画「All I Want for Christmas

シャーロット・ランプリング / トム・コートネイ主演、
普遍的な男女の“愛”、“恋愛と結婚の違い”を突きつける傑作、
2015年に公開された映画「さざなみ」(原題 : 45 Years )

など、映画や番組にも使用されています。

【その他の主なカバーアーティスト】順不同

  • ウィルソン・ピケット (Wilson Pickett)
  • ヤングブラッズ (The Youngbloods)
  • ジャッキー・エドワーズ (Jackie Edwards)
  • マイディ・グラ・バンド (Mardi Gras Band)・・・ほか
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

歌手輩出実績多数 / 初心者大歓迎 /
全国オンラインレッスン対応 /
ボイストレーニングスクールのトップノート

目次