「ラン・ベイビー・ラン」は、シェリル・クロウが1993年にリリースしたデビューアルバム「Tuesday Night Music Club」から、先行シングルとしてリリースされたメジャーデビュー曲。
アルバムでは、オープニングを飾るナンバーです。
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デビューシングルとなった「ラン・ベイビー・ラン」は、「All I Wanna Do」のヒットや、セカンドアルバム以降のヒットの影で、一般には注目されない楽曲ですが、個人的にはシェリル・クロウの名曲として推薦したいブルージィでソウルフルな1曲です。
デビューアルバム「Tuesday Night Music Club」からは、「ラン・ベイビー・ラン」を含む、計6曲もの楽曲がシングルリリース。
カントリーテイストのポップチューンとなった3rdシングル「All I Wanna Do」が大きなヒットを呼ぶなど、シェリル・クロウは、「最優秀新人賞」を受賞しました。
大学を卒業後、小学校の音楽教師として働きながら、週末はバンド活動をして、自分の夢である歌手を目指していたシェリル・クロウ。
地元の音楽プロデューサー”ジェイ・オリバー”に認められ、CMのジングルなどの制作をバックアップされると、そのジングルは全国CMで採用されるようになります。
作曲を続けながら、その後、マイケル・ジャクソンのバッキングボーカルとして選抜されツアーに同行。
またスティーヴィー・ワンダーをはじめ、ベリンダ・カーライル、ドン・ヘンリーや、ニール・ショーンなどのレコーディングにコーラスとして起用されるなど、着々とスキルと下地を築き、やがて自らのメジャー契約を勝ち取り、1992年にデビューが決定。
しかし、予定されていたデビューアルバムは、発売前に音源が流出したため発売中止となり、幻のデビューアルバムとなってしまいます。
そんな紆余曲折もあって、ようやく翌年に刷新されリリースされたデビューアルバムが「Tuesday Night Music Club」。この時、シェリル・クロウ31歳。遅咲きのアーティストは、案外多いものです。
デビュー曲としては、大人の風格やテイストが漂う「ラン・ベイビー・ラン」。
自分の夢の実現に必要なことは、様々な誘惑に負けずに、恐れず一途に走り続けることだと歌われる歌詞は、シェリル・クロウの生き方や経験を綴ったものとなっており、歳をかさねただけの重みを感じさせる、当時、新人のデビュー作とは思えない楽曲となっています。
サビで繰り返されるフレーズは、止まるな、負けるなと応援されているようです。
尚、流出問題から発売中止となった幻のデビューアルバムは、2009年に再販された「Tuesday Night Music Club」デラックスエディションに付属されました。
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- ランディ・ブッシュ (Randy Bush)
- ギター・マン (Guitar☆Man)・・・ほか