「アイ・ウォント・ユー・バック」(邦題 : 帰ってほしいの)は、マイケル・ジャクソンが在籍していたことでも有名なグループ『ジャクソン・ファイヴ』が1969年にリリースした楽曲。
モータウンレコードからのリリース第1弾となったアルバム「Diana Ross Presents The Jackson 5」の先行シングルとしてリリースされた、いわゆるメジャーデビューシングルとなった作品です。
YouTubehttps://www.youtube.com/results?search_query=I+Want+You+Back+Jackson5
はじめのピアノのグリッサンドから、ギターのカッティング、ベースラインに至るまで、最高にキャッチーな楽曲です。
もうこの先、誰も同じフレーズは使えないくらいにキャッチーですよね。
また、間(ま)というものが、いかに大切かということを感じさせてくれる楽曲です。
歌メロもエモーショナルで、聞き所ばかり。
楽曲全体の勢いやフック力がズバ抜けてます。
「君をとりもどしたいんだ(I Want You Back)」っていう歌詞も、「ジャクソン・ファイヴ」が歌うと最高に可愛くて、微笑ましいですね。
当時、グループ最年少のメンバーであった”マイケル・ジャクソン”が主なリードボーカルをとっており(のちに歳下のランディが加入)、変声期前で女性寄りのキーとなっています。
女性、とくに身体の小さなアジア人に好んでカバーされるのは、こういった声や体格のフィット感も手伝っているのではと考えられます。
マイケルの歌唱からは、身体がまだ十分に成長していない”少年っぽさ”は感じるものの (当時、マイケルが10歳位だから、しょうがないこと)、しかし、技術的には、到底、その年頃の小さな身体から発せられるとは思えない、伸びやかで豊かな歌声とエモーションは、子供ということを全く問題にさせません。
どのメンバーの歌唱にも発音の強弱、フレーズの抑揚といった変化があり、意識的に声にエッジや撓み、ビブラートなどがかかってるのが分かりますか?
まず、この年頃で歌唱の表現にエッジを意識できるって、ほんとすごい感性です。
ピッチも良く、ブラックテイスト特有のフィジカルを前面に出した激しさや、自然で効果的なレイド・バックも感じられます。
のちに、「キング・オブ・ポップ」と称される、マイケル・ジャクソンの片鱗や凄さが、このとき既に感じ取れますね。
『ジャクソン・ファイヴ』は、父でありマネージャーも務めたジョー・ジャクソン率いる、ジャクソン家の兄弟などから構成されたアイドルグループ。
歌や踊りはもちろん、コーラスや楽器パートもある画期的なグループです。
やはり、変声期をのちに控えた男性アイドルグループであったことから、『ジャクソン・ファイヴ』としてのトレンドは短いものでしたが、デビューシングルから4枚連続でチャート1位を獲得するなど、その爆発的な人気は、今なお語り継がれる伝説のグループです。
『ジャクソン・ファイヴ』のリードシンガーを務めたマイケル・ジャクソンのソロ以降の輝かしい活躍は、あえてこのページに書くまでもないくらい有名ですよね。
兄弟を核としたアイドルグループ『ジャクソン・ファイヴ』の成功は、現在にも通ずる、各国の音楽業界のモデルケースやグループアーティストの礎を築き、モータウン時代の『ジャクソン・ファイヴ』に見られるポップなサウンドは、今も多くのアーティストに大きな影響を与えています。
尚、「アイ・ウォント・ユー・バック」は、マイケル・ジャクソン主演・監督を務めたミュージカル映画「ムーンウォーカー」ほか、
荒廃するアメリカのハイスクールを舞台に、熱血女教師の奮闘を描いたルアン・ジョンソンの自伝小説「ルアン先生にさからうな」を映画化「デンジャラス・マインド 卒業の日まで」
ハーレムで育ったデヴォン。その天才的なドラム・テクニックを披露し周囲を圧倒するも、自らの才能に溺れた言動や勝手な行動は、やがて様々な問題や軋轢を生んでいく…。全米でスマッシュ・ヒットを記録した映画「ドラムライン」
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などなど、多くの映画や番組に使用されています。
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- マーサ&ザ・ヴァンデラス(Martha and the Vandellas)
- グリー・キャスト (Glee Cast)
- フォルダー (Folder)
- リトル・グリー・モンスター (Little Glee Monster)
- トゥワイス (TWICE)
- 村上“ポンタ“秀一/VO:NOKKO (Murakami Ponta)
- 土屋 アンナ(Tsuchiya Anna)
- フィンガー・ファイヴ(Finger 5)
- コトリンゴ (kotringo)
- マルセラ(Marcela) ・・・ほか