「アイ・ルック・トゥ・ユー」は、米国のR&Bシンガー、アール・ケリー(R.ケリー)によって書かれた楽曲で、アルバムのタイトルにもなったホイットニー・ヒューストンのアルバム「I LOOK TO YOU」の先行シングルとしてリリースされた楽曲で、祟高さや悟りといった信念や聞くものに勇気を与えてくれる珠玉のバラード。
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様々な問題を抱えながらも、前作から、およそ6年ものブランクを経て発表された、渾身のアルバム「I LOOK TO YOU」。
そんなアルバムリリースから、僅か2年半後にホイットニーは急逝。
アルバム「I LOOK TO YOU」は、ホイットニー・ヒューストンの復活を見事に知らしめたアルバムであり、また奇しくもホイットニー・ヒューストンの生前最後のスタジオアルバムとなってしまった作品です。
実力者としてのプライドや周りからの期待など、このアルバムに賭ける思いも一入だったと想像できます。
紹介の「アイ・ルック・トゥ・ユー」の味わいある素晴らしい歌唱からも分かるように、このアルバムを聞くたびに、もっともっとホイットニー・ヒューストンの作品を耳にしたかったと惜しまれる作品です。
「アイ・ルック・トゥ・ユー」は、ホイットニー・ヒューストン、晩年の名曲といえるでしょう。
「アイ・ルック・トゥ・ユー」は、ホイットニーの楽曲の中では扱いやすいキーといえますが、コンスタントに出現するB4もしっかりとした声で掴んでおり、ポテンシャルの高さを感じさせる質の良いロングトーンや速いパッセージ、細やかなフェイクフレージングも多く、さすがと言いたくなる様な”ホイットニーらしさ”が見える、精神性の高いバラードです。
急逝された2012年末に発売されたコンピレーションアルバム「オールウェイズ・ラヴ・ユー~ベスト・オブ・ホイットニー・ヒューストン」には、未発表だった作者アール・ケリーとのデュエットバージョンが収録されました。
デュエットバージョンもゴスペルフィーリングが感じ取りやすく、力強いアレンジで素晴らしい作品となっていますので、ぜひ聴いてみて下さい。
ホイットニー・ヒューストンの晩年は、薬物などでゴシップを賑わし、突然の死は世界に衝撃を与えましたが、セールスはもちろん、多くの賞を受賞し、音楽誌の選ぶ偉大なシンガーに選ばれるなど、1980年代〜90年代を代表する実力派の女性シンガーとして、後世まで大きな影響を残した女性アーティストの1人であることは間違いありません。
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- ホイットニー・ヒューストン&アール・ケリー (Whitney Houston & R. Kelly)[Self-Cover]
- グリー・キャスト (Glee Cast)
- テリー・リネン (Terry Linen)
- リリー・ニコール・マクラウド (Lillie Nicole McCloud)
- テレル・カーター (Terrell Carter)
- マイケル・リード (Michael Reed)
- セラー (SELAH)
- ケイコ・リー (Keiko Lee)・・・ほか