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オールモスト・クリスマス/マーク・ブルサード(Almost Christmas/Marc Broussard)

早いもので、もうすぐクリスマスということで、今年もクリスマスソングを1つ。
聴く前に、まず知っておいてほしいのは、古くから歌い継がれるスタンダードナンバーというべきクリスマスソングが多い中で、今回紹介する曲はマーク・ブルサードの近年のオリジナル作品であるということ。

紹介の曲「オールモスト・クリスマス」(Almost Christmas)は、マーク・ブルサードが2015年にリリースしたクリスマスアルバム「マグノリアズ & ミスルトウ」(Magnolias & Mistletoe)のラストを飾るクリスマスバラード。
シングルでもリリースされた楽曲です。

YouTubeは文字リンクから検索できます⇒https://www.youtube.com/results?search_query=Almost+Christmas%2FMarc+Broussard

本作はマーク・ブルサードに加え、予てより度々ブルサードの作品においてドラムスを担当しているチャド・ギルモア(Chad Gilmore)、マルチプレーヤーで本アルバムのプロデュースも担当したジム・マクゴーマン(Jim McGorman)によって書かれた作品です。
長い間、離れた家族や愛する人を想い、クリスマスには一緒にいたい、会いたいという心情が歌われています。

~歌詞要約~
ニューオーリンズからニューヨークシティへ
今 どのあたりかは分からないけれど
この上空から見る世界はとてもきれいだ
だけど、それはそれは僕が望む可愛いものじゃない

心が弱るほど恋しさが募るっていうだろ?
泣きたくなるよ
僕を君のもとへ帰してよ
もうすぐクリスマスなんだ
ずっと一人だった
長い間

もうすぐ我が家へ
もうすぐクリスマスさ
灯りをつけておいて
家に帰れるんだから

航海に出て
僕が失った時間
あの頃を取り戻したい
孤独な道のりだったよ
いつもいつも

自分以外、皆の家族の姿が映る
僕も家族の待つ家に帰してよ
ずっと一人だった
長い間

もうすぐ我が家へ
もうすぐクリスマスなんだ
灯りをつけておいて
だって、家に帰れるんだから

紹介の「オールモスト・クリスマス」は、2015年という近年のブルサードのオリジナル作品でありながら、まるで古くから受け継がれてきた名曲のような風格と大人びた気品を感じさせるクオリティの高い作品に仕上がっています。

収録されたクリスマスアルバム「マグノリアズ & ミスルトウ」(Magnolias & Mistletoe)は、前作までのメジャーリリースを離れたインディペンデントアルバム(インディーズリリース)となっており、ブルサードが新たな思いを持って挑んだと感じられるアルバム。

↑クリスマスアルバム「マグノリアズ & ミスルトウ」(Magnolias & Mistletoe)

インディーズリリース・メジャーリリースそれぞれにメリットもあればデメリットもありますが、マーク・ブルサードはインタビューにおいて、クリエイターという立場として聴き手やファンの要求を満たすため、出来るだけ多くの作品を届けたいと語っていることがインディーズを選択した要因の一つと考えられます。(本作以降のアルバムもインディペンデントアルバムを短期間で立て続けにリリースしています)

また、慈善活動が自分の音楽制作の情熱のひとつになっているとも答えており、ハリケーンで被害にあった人を支援するための基金を設立するほか、ツアーで世界各地を廻る中でホームレスなどの貧困・困窮者を多く目にし、その人たちにもう一度チャンスを与えたいとの思いから収益の一部を寄附するなど、慈善事業に熱心なブルサードはのちにSOSという財団も設立。
紹介のクリスマスアルバム「マグノリアズ & ミスルトウ」の後にリリースされた2016年のアルバム「S.O.S 2 (Save Our Soul: Soul on a Mission)」 の収益の半分はホームレスなどの貧困者に対する支援「City of Refugeプロジェクト」に寄付され、2019年のアルバム「S.O.S 3: A Lullaby Collection」の収益の一部は末期がんを抱える子供達への寄附とするなど、テーマを持った支援をコンセプトにしたSOSプロジェクトと銘打った支援を行うなど、現在の音楽シーンの販売形態などの変化も考慮してのことはもちろんでしょうが、これらのことも含めてインディという選択肢がとられたのではないかと考えられます。

紹介曲が収録されたクリスマスアルバム「マグノリアズ & ミスルトウ」以降のアルバムの多くはインディペンデントアルバムでありますが、傑作であった2007年のアルバム「S.O.S:Save Our Soul」の流れを引き継いだ非常にクオリティの高いアルバムが多く、

好きなアーティストの作品を購入し、素晴らしい音楽に巡り会えた喜びと同時に、間接的にも苦しんでる人の助けになったという気持ちの充実感が作られることは何だか嬉しいもので、特にそれが何の役に立ったのかが明確なほど他人事ではなくなり満足感も増幅します。
アーティストに、このような取り組みが増えていけばいいですね。

↑アルバム「S.O.S:Save Our Soul」

↑アルバム「S.O.S 2 (Save Our Soul: Soul on a Mission)」

↑アルバム「S.O.S 3: A Lullaby Collection」

マーク・ブルサードは、米国ルイジアナ州出身のアーティスト。
ブルースやR&B・ソウル、ファンク、ロック、ジャズに加え、ルイジアナ発祥とされるケイジャン音楽やザディコ(Zydeco)の影響を受けたマーク・ブルサードの声やサウンドスタイルは「Bayou Soul」(バイユー・ソウル)と例えられています。

ブギー・キングス(The Boogie Kings)の元メンバーでルイジアナ州の殿堂(Louisiana Hall of Fame)入りを果たしたギタリストであるテッド・ブルサードを父親に持ち、小さい頃からスティーヴィー・ワンダーやオーティス・レディング、マーヴィン・ゲイ、ジェームス・テイラーなど、父親が所持していた多くのレコードを聴かせてもらったことで影響を受け、学校では合唱や父親のバンドにも参加するなど、いつも音楽が傍にあり父親から多くのことを学んだと語っています。

ザディコ(Zydeco)=ザリコ、ゾディコとも呼ばれ、一般的なバンド編成の他にアコーディオンやフィドル、そしてステンレスなどの金属が波形にプレスされた板をスプーンなどで撫でて演奏するベスト・フロトワール(Vest frottoir)やラブボード(rubboard)などと呼ばれる楽器パートを持ち、ブルースやR&Bにクレオールやアフリカ系のネイティヴアメリカ人のルーツ音楽の要素が組み合わさった、速いテンポで演奏されるルイジアナ州のクレオールから生まれたとされる音楽の形態。

「Bayou」(バイユー)とは、現在、一般的には米国南部の流れが緩やで滞留するような川や湿地などの水域や、それに接する地域などを指すものですが、米国南東部のネイティヴアメリカンであるインディアン部族のチョクトー族(Choctaw)の「Bayuk」(バユク=流れの緩やかな小川)が語源といわれており、ルイジアナ州に入植してきたフランス人によってとして広められ「Bayou」(バイユー)となり、今ではブルサードのような米国南部ルイジアナ州などの「Bayou」一帯を故郷・出身とした者の文化、表現などにも使用されています。

【その他の主なカバーアーティスト】順不同

  • アンドリュー・モーガン・スミス&ライフタイマーズ (Andrew Morgan Smith and Lifetimers feat.Marc Broussard)・・・ほか
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この記事を書いた人

初心者大歓迎。プロ輩出実績多数。
ボイストレーニングスクールのトップノートです。

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