「Sugar Baby Love」は、イギリスのバンド「ルベッツ」が1974年にリリースしたデビューシングル。
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バブルガムなサウンドをベースに、Soulやドゥーワップ、ディスコ&ダンスの要素に加え、印象的なコーラスワークやファルセットを織り交ぜたキッャチーで痛快な楽曲は、デビュー曲にして世界的な大ヒットを記録しました。
バブルガム・・・バブルガムポップとも呼ばれた音楽で、風船ガムのイメージからつくられた呼称。そのイメージ通り、簡単な歌詞やメロディーで覚えやすく明るくポップなサウンドが特徴で、主に若年層や子供向けミュージックなどに使われ、やがて流行歌にもスタイルが派生、1960年代半ばから1970年代に流行した音楽スタイル。
1970年代の世界的に高ぶりつつある熱量や勢いとでもいいますか、「Sugar Baby Love」のキラキラと何だかワクワクさせられるイントロを耳にしてしまうと、ふと聞き入ってしまうキャッチーな楽曲ですよね。

「Sugar Baby Love」は、ポリドールレコードのA&R(アーティスト&レパートリー)の責任者でもあったウェイン・ビッカートンが、予てより共に音楽制作をしていたトニー・ワディントンとの共作で、1973年に書かれました。
当初は、バンド「ショワディワディ」やザ・ムーヴのリードボーカルとして知られソロ活動に移っていたカール・ウェインなどにリリースのオファーをしたとされていますが、彼らに断られたために、デモ制作したときのリードボーカルのポール・ダ・ヴィンチをはじめとするセッションミュージシャンたちにグループ結成を指示し、リリースに至ったといわれています。
前述の曲冒頭イントロのワクワク感を作っている一つの要因にもなっている、印象的で存在感あふれるポール・ダ・ヴィンチのハイトーンですが、リリース決定後にソロとして他のレコード会社と既に契約を結んでいたことが分かり、ルベッツとしてのメンバーにクレジットすることができず、グループ入りを断念。
リリースされたシングル音源はポール・ダ・ヴィンチの歌唱であるものの、作品のメンバークレジットにはポール・ダ・ヴィンチの名は無いという奇妙な形でのリリースとなってしまいました。
バンドは、ポール・ダ・ヴィンチのように歌えるということから、当初のデモ録音にもセッションミュージシャンとして参加していたアラン・ウィリアムズをリードボーカルにして、新たにバンドがまとめられたといいます。
以後、それぞれのオリジナルメンバーがルベッツの名のもとに活動するなど互いの訴訟問題にもなったことで、現在ではそれぞれのメンバーの率いるルベッツはfeat.~という形で表記されています。
デモ録音でリードボーカルを務めたポール・ダ・ヴィンチですが、1985年には同楽曲をソロでリリースしています。
ここで収録されている「Sugar Baby Love」は、オリジナルより長い6分を超える尺となっており、キーも当初より半音高いC#で歌われてます。

【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- ジョン・スペンサー(John Spencer)
- ラ・キンタ・ファッチャ(La Quinta Faccia)
- フランク・プウルセル(Franck Pourcel)
- デイブ(Dave)
- ミーノ・レイターノ(Mino Reitano)
- ギル・ヴェントゥーラ(Gil Ventura)
- ジャスト・ファイヴ(Just 5)
- 天地真理(Amachi Mari)
- キャンディーズ(Candies)
- ウインク(Wink)
- 石田燿子(Yoko Ishida)
- ボッパーズ(The Boppers)
- 布袋寅泰(Hotei Tomoyasu)
- トップス(THE TOPS)・・・ほか