紹介の曲「マーシー」は、英国(ウェールズ)出身の女性シンガー、ダフィー(Aimee Anne Duffy)が2008年にリリースした楽曲。
同年リリースされたメジャーデビューアルバム「ロックフェリー」から先行シングルの第2弾としてリリースされた楽曲で、世界的な大ヒットを記録しました。
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ダフィーは、英国のミュージックアワードであるブリット・アワード(Brit Awards)ではアデルを抑え、”英国女性ソロアーティスト賞”、”最優秀新人賞”、”年間最優秀アルバム賞”などを受賞。
米国のグラミーアワードでも”最優秀新人賞”と”最優秀女性ポップボーカルパフォーマンス賞”にノミネートされ、アルバム「ロックフェリー」は、”最優秀ポップボーカルアルバム賞”を受賞しました。
「マーシー」の収録されたアルバム「ロックフェリー」は、イギリスのロックバンド”スウェード”の元ギタリストであるバーナード・バトラーほか、ティナ・ターナーやエイミー・ワインハウス、KTタンストール、ジェームス・ブラントなどを手掛けた60年代のサウンドを得意とするジミー・ホガースに加え、アルバム(Delux Edition含)からのシングル曲5作品のうちの3作品を手掛けた”ブッカー”(Steve Booker)らによってプロデュースされた作品となっています。
なかでも、紹介の楽曲「マーシー」は、ポップからソウル、ロック、ドープなEDMといった様々なサウンドを操る”ブッカー”とダフィーとの共作で大ヒットとなった作品。
のちにジョン・ニューマンやレベッカ・ファーガソンなども手掛けることとなる、ブッカーの出世作となりました。
レトロなエレピの音色やスタンド・バイ・ミーを彷彿とさせるセクシーなベースラインなど、60年代のソウルやR&Bテイストを主体に、打楽器からはファンクやラテン、ゴーゴー(Go-Go)などのダンサブルなグルーヴも感じさせる、ノリの良い楽曲。
気だるく妖艶で、レトロなサウンドに現代のロックギターが融合したサウンドが格好よく、ダフィーの嗄れた声と抜けの良い甲高い歌い口がサウンドを一層引き立て、リピート中毒になるような楽曲に仕上がっています。
マイクを左右に振りながら、近接効果によるパンニングエフェクトを自ら作り出すなど独創的なボーカルパフォーマンスもあり、ダフィーの歌唱からは、コケティッシュさを放ち個性的でありながらも、大人の色気やパワフルさ、安定した歌唱力も感じさせる、不思議な魅力があります。
アデルもそうですが、こういった燻った大人っぽいサウンド感と作品色からは、日本やアメリカのロックとは違う、ブリティッシュロックっぽさと例えられるような空気も感じることが出来ますね。
Mercy – 要訳 –
あなたを愛してるわ
だけど遊びなら止めにして
あなたは私の気持を幸せにするから
結局、私はあなたの魔法にかかってしまうの
わたしを解放してくれない?
私に情けをかけてよ
わたしを解放してくれない?
お願いだから
わたしを解放してくれない?
尚、紹介の曲「マーシー」は、
映画「2日間で上手に彼女にナル方法」(原題:My Best Friend’s Girl)ほか、
など、映画や番組にも使用されています。
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- ワンリパブリック (OneRepublic)
- ザ・フラテリス (The Fratellis)
- グリーキャスト (Glee Cast)
- リンダ・カーター (Lynda Carter)
- 少女時代 (Girls’ Generation)
- ジェイフラ (J.Fla)・・・ほか