フーズ・ラヴィン・ユー[邦題:誰のとりこに]/マイケル・ブーブレ (Who’s Lovin’ You/Michael Bublé)

紹介の曲「フーズ・ラヴィン・ユー」[邦題:誰のとりこに]は、モータウンレコードの人気グループ ”ミラクルズ”によって1960年にリリースされた作品。
グループ創設時からのメンバーであり中心人物でもあったスモーキー・ロビンソン(William “Smokey” Robinson Jr.)によって書かれたバラードで、多くのアーティストにカヴァーされるR＆B/ソウルの名曲です。
ボーカルの見せ場、聴かしどころが沢山ある楽曲ですので、ボーカリストはトライしてみて下さい。

ここでチョイスしたものはマイケル・ブーブレが2013年にリリースしたアルバム「To Be Loved」に収録されたもの。
アルバムは紹介の曲「Who’s Lovin’ You」など、カヴァー曲も多くクレジットされた名盤となっています。
最近、良い音楽がないなぁなんて感じている大人に、お勧めしたいアーティストの１人です。

アルバム「トゥー・ビー・ラヴド」

マイケル・ブーブレはデビュー当時、マット・ダスクなどと同じく「21世紀のフランク・シナトラ」とも言われ、ジャズシーンの牽引を期待された若手実力派のジャズ・ボーカリスト。

YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=DzqJNrxy4PE

ジャズボーカリズムをバックボーンに持ちながらも、様々なジャンルとのクロスオーバーを計り、ジャズの可能性を現代風に浸透させ拡げた一人とも言えるでしょう。

一般的にソフトな歌唱の印象が強いマイケル・ブーブレですが、エモーショナルに歌い上げた紹介曲からは、スキルの奥行きも垣間見る事ができます。
スウィンギンな乗りの軽快さとマイケル・ブーブレの色気のある声が相まった、大人が楽しめるバラードとなっていますので、ぜひご視聴してみてくださいね。

尚、ここではマイケル・ブーブレをチョイスしましたが、ピックアップで迷ったものに、オリジナルのミラクルズやマイケル・ジャクソン(Jackson 5)のバージョンがあります。

ジャクソン５がこの曲をカバーしているのは、デビューアルバムとなった「ダイアナ・ロス Presents ザ・ジャクソン５」。

アルバム「ダイアナ・ロス Presents ザ・ジャクソン５」

このときマイケル・ジャクソンは11歳。厳密には録音時、まだ10歳です。
「お前が愛想を尽かして去ってしまったあと、やっと分かったんだ、愛してるのはお前だけだと。今頃、他の誰かがお前のことを愛しているかもしれないって考えると、どうにかなってしまいそうだ。」なんて、感情的に歌うわけです。

まさに発声器官を含む身体は発達途中ですから、未完全な声やピッチコントロールの不安定さは感じられるのですが、非凡な歌唱グルーヴやエモーションには本当に驚かされます。ぜひ一聴してもらえるといいと思います。

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YouTubehttps://www.youtube.com/watch?v=IKlTR6Wlu0o

紹介の曲「フーズ・ラヴィン・ユー」は、当時、大きな話題を呼んだマイケルジャクソンのミュージックビデオ「スリラー」をのちにメイキング映像をプラスしてリリース化した「Making Michael Jackson’s Thriller」ほか

マイケル・ジャクソン原案・総指揮・主演のミュージカル映画「ムーンウォーカー」

母キャサリン、家族、友人のほか、ジャクソン兄弟の才能を見抜き「発掘・育成」し、マイケルの唱法にも大きな影響を与えたともいわれるプロデューサーのボビー・テイラーや、マイケルの片腕であったマネージャーのフランク・ディレオがマイケルについて語る証言集「マイケル・ジャクソン：ライフ・オブ・アイコン　想い出をあつめて」