バンド「ノー・ダウト」は、ソロの活躍でも知られる女性ボーカリスト、グウェン・ステファニー(Gwen Stefani)擁するアメリカのロックバンド。
「ノー・ダウト」の作品はポップなサウンドが主道でありながら、パンクやハードロック、ヘヴィメタル、スカ、レゲエ、ジャズ、フュージョン、プログレ、ラテンなど、ブラスセクションもスパイスとなり、様々な音楽性のクロスオーバーを感じることができるサウンドが魅力。
紹介の曲「Don’t Speak」は、そんな遊び心たっぷりの作品群の中でシリアスなムードを放つ、悲しみを感じさせるロックバラード。ラテンテイストのサウンドが、バラードのエモーションを上手く増幅させている作品です。
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「Don’t Speak」は、ボーカルのグウェン・ステファニーと創設時のメンバーでもあった実兄のエリック・ステファニーによって書かれた作品で、1995年にリリースされた3rdアルバム「Tragic Kingdom」に収録され、のちにシングルもリリースされると多くの国で1位を獲得した人気のバラードで、グラミーアワードにおいて「年間最優秀楽曲賞」にもノミネートされました。
制作当初はラブバラードだったものの、歌詞には幾度か手が加えられ、グウェン・ステファニーが長く恋仲であったバンドメンバーのトニー・カナルとの別れをきっかけに歌詞のほとんどが書き換えられ、悲しみのバラードになったといわれています。
紹介の曲「Don’t Speak」が収録された3rdアルバム「Tragic Kingdom」はバンドの勢いを感じさせる一枚で、ユニバーサルミュージック系のインディペンデントレーベルからのリリースでありながらもビッグセールスを記録。
グラミーアワードの「最優秀新人賞」「最優秀ロック・アルバム」にノミネートされるなど、多くの音楽誌からも高評価を獲得しました。
尚、このアルバムが「Don’t Speak」の共作者でグウェン・ステファニーの実兄でもあるエリック・ステファニーがキーボーディストとして参加した、脱退前の最後のアルバムとなっています。
ボーカルのグウェン・ステファニーは、東日本大震災で被災者へ100万ドルを寄付するなど、日本の文化をインスパイアしていることを公言する親日家としても知られ、バンド「ノー・ダウト」は、幾度かの活動休止を経ながら流動的に活動を続けています。
2024年には9年ぶりとなる再結成を遂げ、世界最大級の大型フェスであるコーチェラフェスティバル公演に恋仲であったトニー・カナルと共に出演、「Don’t Speak」も披露するなど、話題になりました。
紹介の曲「Don’t Speak」は、2008年の映画「ベイビーママ」など、映画やTV番組にも使用されています。
【その他の主なカバーアーティスト】順不同
- コールドレイン (coldrain)
- リーラ・ジェイムス (Leela James)
- グリー・キャスト (Glee Cast)
- ニュー・イヤーズ・デイ (New Years Day)
- エレナ・パパリズー (Helena Paparizou)
- スコット・ブラッドリー (Scott Bradlee’s Postmodern Jukebox)
- アナ・マリア・ヨペック (Anna Maria Jopek)
- エリザ G (Eliza G)
- アンディ・ケース (Andie Case)
- ベス (Beth)
- 青紀ひかり (Aoki Hikari)・・・ほか